崖の上のラーメン屋

私が小学校を上がる前、父はラーメン屋をやっていました(全く流行ってなかった)。

父はよくころころ職を変えてました。

ラーメン屋の前はラブホの管理人。

何でラーメン屋になったのか、両親ともにすでに死んでいるのでわかりません。

たぶん、なんとなく、勢いだったのかなと。

そのラーメン屋があった場所は人も交通量が少ない場所です。
さらに崖の上にあって、見下ろすと汚ない川が流れてました。
あきらかに違法建築で、汚ない小屋でした。

そこでラーメン屋を開くラブホの管理人。気でも狂ったのかと回想してしまいます。


保育園を駄々こねて休むと、ラーメン屋に連れてってもらえます。


お絵かきしたり、お店を徘徊したり、テレビみたりして、よく一人でのんびりしていたのを覚えてます。

前半、辛辣にけなしましたが、私はそのラーメン屋、大好きでした。

だけど、両親はそうでもなかったんでしょう。
私が物心ついてからラーメン屋について尋ねても、嫌な顔しかせず、適当にはぐらかされました。

生活がかかっていたと思えば、致し方ないです。

そうそう、店も昼間しかやらないんです。
余生の趣味でやってるわけじゃないのに。
あと、父は料理がへたでした。
いいかげんにしてほしいなと。
今書きながら、馬鹿なのかな?と思いました。

あ、でも、ほんとラーメン屋は大好きでした。
もちろん潰れましたけど...

最近、地元に帰った時に、廃墟とかしたラーメン屋の小屋を覗きに行きました。

キレイに道が整備されて、小屋はなく、汚ない川だけがそのままでした。